たとえ話 allegorical story 2004 2 3
今日は、ある「たとえ話」をしましょう。
この話は、正確に憶えていませんが、
確か、アフリカでの話だったと思います。
その地方では、猿を捕獲するのに、
こんな方法を使うと聞いたことがあります。
ビンの中に、おいしそうな「木の実」を入れておきます。
そのビンの入り口は、猿の手が入るような大きさです。
猿は、喜んで、そのビンの中に、手を入れて、木の実をつかみます。
しかし、そうすると、ビンから、手が抜けなくなるのです。
いっぱい、つかんでしまった木の実によって、
手が、ビンから抜けなくなるのです。
もちろん、このビンは、近くの木に、ひもで結んであります。
こうして、猿は、つかんだ木の実を失いたくないため、
その場所から動けなくなり、やがて、体力を失っていくのです。
現代では、木の実が、石油になっています。
ビンは、サウジアラビア、ヨルダン、シリア、トルコ、イランで、できています。